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エキスパートコラム

自分のホームページに合う色の選び方(全12回)

第7回:ピンクを使ったホームページ

執筆:坂本 邦夫(フォルトゥナ)

2015年10月5日更新

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この連載では色のイメージとホームページの色が合わなければ、せっかく内容がよくできても、訪問者は中身を読まれずに去ってしまうこともあります。この連載では訪問者のイメージに合わせることができるように、色のイメージとその心理的な効果を説明し、色によって向いているサイトと向いていないサイトを解説していきます。

第7回目はピンクの持つ意味や心理的な効果、それに向いたホームページと向かないホームページについてまとめています。

幅広いピンクのイメージ

ピンクは赤に白を混ぜて薄くした色です。ベビーピンクと呼ばれるような淡く優しい印象のピンクから、ショッキングピンクのような強いピンクまで、その範囲は幅広いのですが、女性を象徴する色の代表として様々な場所で使われています。

ピンクがあざやかになるほど赤の印象が強くなり、エネルギーや強さなども感じさせますが、基本的には優しい・柔らかいというイメージで、日本語にする場合には「桃色」と書かれることが多いですが、最も象徴的な花はやはり桜になるでしょう。

優しく女性的なイメージのピンクは、花の色にも多く見られる

ピンクのイメージと基本的な使い方

ピンクで
連想されるイメージ
女性的・優しい・柔らかい・愛情・派手・心・エレガント・甘い・美容・幼さ
ピンクで
連想される物
さくら・女性・いちご・口紅・子供・桃・ピンクパンサー・たらこ・肌

一口にピンクと言っても、淡いパステルピンクとあざやかなショッキングピンクでは、イメージがまったく異なって見えます。

ショッキングピンクと穏やかなピンク

女性向きの色として多くの場面で使われる色ではありますが、「いかにも女性向き」というイメージが強く出ることもあり、安易に選んでしまうと、逆にそのイメージによって嫌われてしまうこともあります。ピンクは女性に最も好まれる色ですが、同時に最も嫌われる色であるのです。

「ピンクが好きだから」という理由でピンクを使うのではなく、サービスや商材が本当にピンクに合っているのかどうかは十分に検討しておきましょう。

ピンクは赤に白を混ぜることでできる薄い色であるため、白背景に文字として配置すると薄くて文字が読みにくくなってしまいます。読みやすくするためには背景に暗い色を使う必要があります。

文字をピンクにした場合と背景をピンクにした場合の違い

図の例では背景を黒にすることで、文字ははっきりと見えるようになりましたが、ピンクの柔らかい印象は損なわれてしまいました。

そのため文字をピンクにするのであれば、少し強めのピンクにするか、あるいは文字はピンク以外の色にし、背景色や文字以外の装飾などの部分で使われるのが一般的です。ただし、前述したようにピンクのイメージが突出していると嫌われることも考えて、ピンクを強く主張したい場合であっても、全面にピンクを使ったりせず、ロゴマークやアイコンのように一部だけで使うなど、画面全体をピンクで覆わないようにするのが無難な使い方でしょう。

ピンクの背景やアイコンを使った表現

明るいピンクと暗いピンク

白が多く入った色であるため、極端に暗いピンクは存在しませんが、大きめに使うのであれば、ちょっとした明るさの差でイメージが大きく変わってきます。薄いパステルトーンのピンクは小さい女の子や赤ちゃんなどのイメージが強くなります。

それに対して暗めの鮮やかなショッキングピンクはスポーティで活発なイメージやポップなイメージになります。ショッキングピンクを使う場合には、黒との組み合わせが多く、ピンクの面積は小さくする方が配色のバランスはよくなります。

もちろんまったくイメージの異なる複数のピンクを同じページ内に配置することはできますが、ショッキングピンクは色そのもののインパクトが強いため、できるだけ小さく使うようにするのがポイントです。

明るいピンクと暗いピンク

ピンクが合う業種・合わない業種

ピンクはやはり女性・女の子向けの商品やサービスに多く使われており、特に「女性向け」を強くアピールしたいのであれば、第1候補に入ってくる色です。

その反面、男性的で力強いイメージを出したり、どっしりした重厚さや精密な信頼感を表現するのにはまったく向いていません。

ピンクはかなり強いイメージを持った色であるため、分量を絞った方が内容を伝えられやすくなることもあります。ピンクが合うと思われる業種であれば、写真もそれに合ったものが選ばれるはずです。

「ピンクは重ねすぎない」のが基本

ホームページで大事なのは写真と文章です。それを邪魔しないような配置を心がけましょう。

色選びの3つのポイント

  1. 色を選ぶ場合には、「この色を使いたい」だけでなく、「この色は使わない方がよい」というマイナスのイメージや訪問者の期待する色も合わせて考える
  2. どんな色でも使いすぎると中身の邪魔をする。多く使いたい場合には文章が入らない部分の背景に色を使うようにする
  3. どの色を選ぶか迷ったら、周囲の3人以上の人に聞くこと。1人だけに聞くと好みだけを言われ、意見が分かれるだけのこともある
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坂本 邦夫(さかもと・くにお)

坂本 邦夫(さかもと・くにお)

カラー&Webデザイン フォルトゥナ 代表
http://www.color-fortuna.com/

1973年、大阪府東大阪市生まれ。関西大学文学部史学地理学科卒業。
2004年、色彩に関するノウハウをまとめたウェブサイト「基礎からわかるホームページの配色」を公開。以後、Web制作コンサルティングを主な業務としながら、書籍や雑誌などへの寄稿・セミナーなどで、ウェブにおける色彩環境の向上を使命として活動。日本色彩学会正会員。

主な著書に『ウェブ配色 決める! チカラ - 問題を解決する0からスタート ホームページ配色入門』(ワークスコーポレーション)、『ウェブ配色 コーディネートカタログ』(技術評論社)など。

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