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エキスパートコラム

発送業務からお店を強くする!(全6回)

第6回:送料を1円でも安くしたい(工夫編)

執筆:高杉 透(中小企業基盤整備機構販路開拓支援アドバイザー)

2014年10月30日更新

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前回は運送会社との「交渉」をメインに考えました。今回は店舗側で「工夫」することで送料を節約できる手法についてご紹介します。

メーカー直送

仕入れ商品の場合は、仕入先から自社の倉庫などに発送してもらいます。しかし、仕入先によっては、お客様の住所に直接お届けしてくれる場合があります。この事を、「メーカー直送」や「直送」といいます。

「直送」のメリットとして、お客様へお届けする際の送料が掛かりません(仕入れ先によっては、かかる場合があります)。商品原価に送料も含まれているという計算になります。店舗側にとっては、注文時に通常の送料をお客様からいただくので、送料分がそのまま店舗側の利益になります。

もちろん、より価格訴求を高めるために、直送ができる商品は常に送料無料の設定にしてもいいと思います。ただ、気をつけなければならないのは、注文を受ける際のシステム設定で、商品を複数購入いただいた場合に、「送料無料商品が含まれる場合は送料無料にする」という設定があります。この場合は、直送商品以外は送料が掛かってしまうのに、送料分をお客様より頂戴できない事になってしまうので、気をつけましょう。ちなみに、「送料は商品ひとつひとつに掛かる」などという設定も可能です。

また、直送のデメリットとして、一度に複数購入された場合、直送商品はメーカーより直送され、それ以外の商品は、通常の発送ルート(たとえば、自社倉庫から出荷)で行なう必要があります。つまり、お客様側からすると、最低2梱包以上で注文商品が届き、運送会社が双方違う場合は、同日時の配送指定をかけて送ったとしても、一緒に受け取れるケースはかなり少ないです。もし直送品が5つも6つもあったとしたら、お客様に負担をかけてしまいます。

もうひとつのデメリットとして、受注スタッフの業務が複雑になります。直送商品が売れた場合、直送した際の送り状の伝票番号をフィードバックしてもらう必要があります。前述のケースのように、お客様の1回の注文に直送と自社出荷のものが混在した場合には、お客様へのサンクスメールの内容として、「この商品は○運送で伝票番号が○で、この商品は×運送で伝票番号が×です。」と記載するのが好ましいです。

このように、直送は送料を節約する上のメリットになるのですが、業務フローが複雑になるのと、お客様への負担が増える場合があるので、しっかりとお客様へ情報をお伝えできるような体制、システム構築が必須となります。

複数の運送会社を使い分ける

前回のコラムでも、複数の運送会社と取引されるメリットを解説させていただきましたが、さらに複数の運送会社をうまく使い分けることで、送料負担を安くさせることができます。

たとえば、3社の運送会社と契約をしたとします。まずは、それぞれの運送会社別に、配送地域別、梱包サイズ別の価格を下図のように一覧にまとめてみてください。

北海道地区 本州地区 九州地区
60サイズ A運送 1000 600 800
B運送 1500 500 1000
C運送 800 700 900
160サイズ A運送 2500 800 1800
B運送 3000 1500 2500
C運送 1500 1000 2000

※黄色の部分が、梱包サイズ別×配送地区での最安値価格。

運送会社によって、必ず得意な地域や得意な梱包サイズがあります。表にする事によって、お客様からのご注文が来た場合、どの地域のどの梱包サイズだと、どの運送会社が一番安く送れるか、すぐにわかると思います。

1社の運送会社だけの取引では交渉できなかった送料での配送が実現できます。

ただ、アナログで行なうには、非常に手間が掛かりますので、1日に数十件くらいの注文でないと対応ができないと思います。

うまく受注システムを利用されている会社は、複数の運送会社の送料を入力させ、お客様の配送地区によって最も安い運送会社を自動で引き当て、送り状発行まで一貫して行えるようにしてあります。

梱包サイズの工夫

送料の算定は、発送時の梱包サイズの計測によって決まります。そして、おおよそ3段階ぐらいに分けて、送料区分が決まっています。ですので、なるべく一番安い送料区分で配送を行いたいものです。

実際に配送業務をされている方は実感すると思いますが、商品によって、外箱の形や衣類だとたたみ方、圧縮包装などによって、商品を梱包する際に最終的な荷姿がかなり変わってくると思います。たとえば、送料区分に合わせたダンボールが用意されていたとして、その中にご注文いただいた商品をピッキングしていくと、「この商品の箱の形がもうちょっと小さければ」とか、「たたみ方を変えてくれれば入るのに」などと思う事があると思います。

こういった場合は、なるべく安い送料区分に合うように、商品の梱包を変えてしまえばいいのです。
もちろん、仕入れ商品は、そんなに簡単に変更はできませんが、衣料やファブリック系の商品でしたら、折りたたみ方の変更に応じてもらえる場合があります。商品の包装は主に陳列用として考えられますので、配送効率を考えたものになっていない場合があります。ネットショップとしては、なるべく配送効率のいい形状で発送したいものです。もし、オリジナルでネットショップ用の商品を開発される場合は、ぜひ配送効率のいい包装をお考えください。

ちなみに梱包形態のオリジナルサイズを考えるとするならば、AmazonのFBA(Amazonが運営する、受注・出荷代行サービス)で採用されているサイズ規定がおすすめです。現状、国内でもっともBtoC発送を行なっている企業といっても過言ではないため、Amazonの梱包サイズ基準は、他の運送会社との交渉の際も非常に役に立つからです。

具体的には、総重量が250g未満なら、25×18×2cm以下を考えたいです。また、総重量が9kg以下であれば、45×35×20cm以下を考えたいです(AmazonFBA料金プラン参照)。この規定内のダンボールに収まるように、最終的にモノ作りに反映できると、より効率的な物流コストで運用可能です。

まとめ

店舗側のちょっとした「工夫」をする事で、送料が割安にできる方法を解説しました。
「直送」や「複数の運送会社を使い分ける」には、業務フローが複雑になりますので、システム化が重要テーマになります。また、梱包サイズに関しましては、オリジナル商品や、既存の包装形状を変えられるようであれば、ぜひトライしていただきたい工夫になります。

「発送業務からお店を強くする!」というテーマで6回にわたり解説をしました。
かなり狭義のテーマもありましたが、店舗が成長していくにつれてぶつかる物流課題を記載させていただきました。ぜひ、その時が来た際に読み返して当コラムがネットショップ運営の助けになれば幸いです。

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高杉 透(たかすぎ・とおる)

高杉 透(たかすぎ・とおる)

中小企業基盤整備機構販路開拓支援アドバイザー
ECマインド株式会社 代表取締役
http://ecmind.jp/

1972年東京都東大和市生まれ。立正大学経済学部卒業。
ネットショップに特化したコンサルティング、製作、開発、業務代行を行う。上場企業様から新規オープン企業様まで、ステージに合わせたサポートを行い、月商数億単位の実績や年度表彰店舗創出も多数あり。自身でも月商1億円超店舗の運営経験あり、実務側にたったアドバイスに定評がある。

独立行政法人中小企業基盤整備機構では、全国各地でeコマースセミナーを実施しております。

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