スマートフォンサイトを表示する

  1. TOP
  2. 益子貴寛の「これ読も10(テン)」 : 2017年6月号

エキスパートコラム

益子貴寛の「これ読も10(テン)」

2017年6月号

執筆:益子 貴寛(株式会社まぼろし)

2017年6月26日更新

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

閲覧数1,174views

このコラムをPDF形式でダウンロードする

この連載では、個人や中小企業でホームページ制作や運用を担当している人、店舗などを運営しながらホームページづくりに関わっている人に役立つ記事を10個、解説つきで取り上げます。

1. 何が変わる? 改正個人情報保護法[インフォグラフィック](データのじかん)

ましこ

2017年5月30日に、改正個人情報保護法が施行。ホームページ運営に関わる人は、頭の中の古い情報をアップデートする必要があります。

経済産業省の説明資料 を参考に、改正ポイントを5つにまとめると次のとおり。

  1. 個人情報の範囲拡大(個人識別符号の追加、要配慮個人情報の新設)
  2. 個人情報取扱事業者の範囲拡大(取り扱う個人データが5,000件以下の小規模な個人や団体にも法律適用)
  3. 個人情報の利用目的の制限緩和(取得時の利用目的以外の匿名加工などの規定整備)
  4. 個人情報の保護体制の強化(トレーサビリティの確保、オプトアウトの徹底、提供罪の新設)
  5. 個人情報のグローバル対応(国境を越えた法律適用、外国執行当局への情報提供)

テクノロジーの進歩によって、個人を特定できる方法が多様になっています。改正法の下では、身体的特徴として顔認識、指紋認識、DNAなども個人情報として扱われます(詳しくは、ウェブ解析士協会に書いた拙稿「改正個人情報保護法で変わった『個人情報』の定義」を参照)。

この記事では、これらのポイントがインフォグラフィックスとして見やすくまとめられています。

2. 【徹底解説】ECショップ名の指名検索の増やし方(FULL KAITEN BLOG)

ましこ

この記事では、SNS(Facebook、Instagram、LINEなど)でECショップの認知を広げ、ショップ名を覚えてもらい、ショップ名で検索してもらうことを「ハイブリッド検索」と呼んでいます。

ショップ名での指名検索は「受注率で言うと、他の検索キーワードと比べて5~10倍違うようなこともあります」と書かれており、これは私の実感とも一致します。ECサイトだけでなく、一般的なサイトの資料請求や問い合わせなども、社名での指名検索のほうが到達率(コンバージョン率)が高い傾向があります。

中小企業や店舗が「なぜ、がんばってSNSを使いつづけるのか?」という問いに対して、「消費者がその企業や店舗、製品やサービスを知る機会を広げる」という理由に加えて、「指名検索を増やす」というのは、とても力強い後押しになるでしょう。

3. 今やGoogleは人間並みに言葉を認識できる。音声の誤認識率は4.9%(海外SEO情報ブログ)

ましこ

この手のテクノロジーは「95%」を超えないと商用に耐えられないといわれています。記事のデータは英語の音声認識についてですが、誤認識率が4.9%まで下がったとのことで、一気に商用利用に向けた動きが加速するでしょう。

むしろ「人間のほうが誤認識率が高いのでは」と思ったのは余談です。

世界的に見て、日本語はむずかしい言語といわれています。たしかに書き言葉(文語)は、漢字の種類の多さ、音読みと訓読みの複雑さから、相当むずかしい言語といえるでしょう。一方で、話し言葉(口語)は母音の種類が少なく、時制の区別がシンプルであり、冠詞や男性名詞・女性名詞の区別や格変化もないので、けっしてむずかしい言語ではない、と。

こういったことから、日本語環境では音声ベースの検索や自動翻訳のほうがブレイクスルーしやすいのではと、個人的に予測しています。

4. グローバルEC・越境ECで売り上げを伸ばす6つの重要ステップ(ネットショップ担当者フォーラム)

ましこ

お読みの方の事業規模にマッチする記事ではないかもしれませんが、ホームページ運営に広く共通する大切なことが書かれていたので取り上げます。

たとえば、次のような見方は、多くの人にとって盲点ではないでしょうか。

色が持つ意味は、国によって異なります。アメリカでは赤は停止や危険を表しますが、中国では幸運の証、ロシアでは共産主義、タイでは日曜日を表します。

言語によっては、同じことを表現するために多くの単語を必要とする場合があります。たとえば、英語はオランダ語よりも15%長く、スペイン語は30%長くなります。

2020年の東京オリンピックに向けて、さまざまなサービスでのグローバル対応がますます進むことが予想されます。インターネットショップや実店舗で、何らかの対応が必要になるかもしれません。

巷間よくいわれるとおり、日本の常識が外国人にもそのまま通用するとは限りません。歩み寄れるところは歩み寄ることが大切、ということを思い出させてくれる記事です。

5. 海外から見た日本式ミーティングの謎(デザイン会社 btrax ブログ)

ましこ

打ち合わせは、きちんと中身を濃くするように工夫しないと、単なる「時間泥棒」になってしまいますね。サンフランシスコでデザイン会社を経営する日系人、ブランドン・K・ヒルさんは、「謎だらけの日本式ミーティング」として次の10個の特徴を挙げています。身につまされる方が、きっと多いのではないでしょうか。

  1. 参加人数が多すぎる
  2. 一言も発しない人たち
  3. 5分で終わる内容を60分で
  4. 何も決まらない
  5. ほとんど話さない重役
  6. 繊細な座席指定
  7. 名刺交換に15分
  8. 急用で来れなくなりました…
  9. アジェンダ?そんなのカンケーねー
  10. ビジネスは会議室で起きてるんじゃない!

個人的に、打ち合わせは「意思決定」をする場ということを強く意識しています。話をして終わりではなく、何かを決める場である、と。そのために、議題(アジェンダ)を関係者に事前共有しておき、「今日はこれを決めますよ」と宣言しておくことがポイントだと思います。

ほか、効果的なミーティングを行うポイントにはどのようなものがあるでしょうか。ぜひ記事を読んでみてください。

6. Windows 7 をお使いの企業の皆様へ(MSBC)

ましこ

軽めの記事ですが、大切なので。Windows 7は、実は2015年1月13日にサポート(メインストリームサポート)が終了しており、現在は「延長サポート」という位置づけにあります(2020年1月14日まで)。

延長サポートとはいえ、新機能の追加や無償サポートなどはすでに終了していますので、できるところからWindows 10への移行を進めましょう。

7. コールセンター歴10年の私がクレームの対応方法を教えるよ。(なんでもない私の、ひとつひとつ。)

ましこ

「ピンチはチャンス」とはよくいったもので、クレームは「お客さま」を「お得意さま」に変えるよい機会です。みなさんも、クレームに誠心誠意で対応したら、かえってとても満足していただけた、より大きな買い物につながった、といった経験があるのでは。

筆者の方は、コールセンターへの勤務経験をもとに、実践的なクレーム対応をわかりやすく解説しています。「クレームは信頼を勝ち取るチャンスと考える!!」という結論に、同感です。

8. 古くて新しい広告キャラクターで受講者3割増! 「日ペンの美子ちゃん」復活の舞台裏(ネットショップ担当者フォーラム)

ましこ

10年の時をへて、日ペンの美子(みこ)ちゃんが帰ってきました。といっても、若い人はさっぱりわからないかもしれません。

学文社の「ボールペン習字講座」のキャラクターとして、1972年に誕生。2006年から2007年の5代目を最後に、姿を消してしまった美子ちゃん。そんな美子ちゃんが、2017年1月に正式復活。公式Twitterのフォロワーは3日で3,000、半月で5,000を超えたそうです(現在は24,000強)。

リアルの経済効果もバツグンで、「気がつけば美子ちゃん復活前と比べて受講者が3割増。サイトへのアクセスも5割増」「今までは30代~40代の女性の受講者が一番多かったのに、今年になって増えたのは20代と50代の男性。美子ちゃんはこれまでリーチできていなかった層を獲得したのです」とのこと。

ホームページでは、社員やスタッフなどの「人」という資産をうまく活用することが大切です(紹介ページやブログなど)。ただし、特定の人を前面に押し出す場合に気をつけたいのは、異動や退職の可能性があることと、人間なので当然、加齢などによる容姿の変化がありえることです。

キャラクターは、B2C(消費者向けサービス)の分野でよく利用されますが、SNSの普及以降、B2B(法人向けサービス)でも見かけるようになりました。自分の会社サイトや店舗サイトでキャラクターを活用できないか、ぜひ考えてみてください。

9. マーケティングオートメーション導入でよくある間違いと失敗理由6つについて(xross data BLOGS)

ましこ

ちょっと骨のある記事です。最近、規模が大きくない企業でも、マーケティングオートメーション(MA)の導入を検討しているところが増えています。

MAを「何でも自動化できる魔法のツール」と思ってしまうと、イメージとの違いに苦しむでしょう。記事に書かれているとおり「目的をはっきりさせること」がまず大切ですし、ランニングコストや使いこなしのための労力を考えると、思ったほどの費用対効果ではない可能性があります。

MAは基本的に、製品購入やサービス導入までの検討期間が長い場合に向きます。具体的には、B2B向けの比較的高額な(社内での入念な検討や稟議が必要な)製品やサービスです。また、B2Cでも住宅や不動産、投資関係には同様のことがいえるため、MAに向くでしょう。

MAでよくいわれる「リードナーチャリング」は、見込み客(リード)の育成という意味。即決型のビジネスではなく、ある程度以上の育成期間があるビジネスを前提としています。つまり、購入や利用を即決する製品やサービスは、MAに向かないといってよいのです。

MAに限らずですが、新しい言葉に躍らされずに、必要性を見極めていきましょう。

10. Google Marketing Next 2017 キーノートスピーチで発表された新機能まとめ(Unyoo.jp)

ましこ

最後の記事もなかなか骨太。Googleが描くマーケティングの未来について、です。

2017年5月23日に、サンフランシスコで「Google Marketing Next 2017」が開催。名前のとおり、Googleの今後のマーケティングに関する取り組みを発表するイベントでした。

8つの大きな発表内容を引用すると、次のとおり。

  1. 検索連動型広告とディスプレイ広告のAMP化
  2. Google Attribution(行動接点の貢献度測定)
  3. 位置情報を活用した店舗誘導施策の強化
  4. 検索連動型広告で「購買意向の強いユーザー層」が利用可能に
  5. AdWords の新管理画面が2017年内にすべての広告主で利用可能に
  6. Google Optimize と Google Surveys 360 が AdWords と連携可能に
  7. DoubleClick Bid Manager でのメディアプランニングがより手軽に
  8. ユニークリーチ指標が AdWords のディスプレイ広告と DoubleClick で使用可能に

特に、リアルとの関わりという意味で注目したいのは、「3. 位置情報を活用した店舗誘導施策の強化」です。そのためにも、Store Visit(来店)やStore Sales(店舗売り上げ)の正確な計測が大きな課題であり、わたしたちに大きく影響しそうな動きです。

このように、デジタルマーケティングのさまざまな取り組みは、インターネットだけではなくリアルの世界にまで広がってきています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
このコラムをPDF形式でダウンロードする

益子 貴寛(ましこ・たかひろ)

益子 貴寛(ましこ・たかひろ)

株式会社まぼろし 取締役CMO
https://maboroshi.biz/

1975年、栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学大学院商学研究科修了。
Webサイトのコンサルティング、企画・設計、制作業務、教育、執筆活動に従事。社団法人 全日本能率連盟登録資格「Web検定」プロジェクトメンバー。元・金沢工業大学大学院 工学研究科(東京・虎ノ門大学院) 知的創造システム専攻 客員教授。

主な著書に『Web標準の教科書』(秀和システム)、『伝わるWeb文章デザイン100の鉄則』(同)、『現場のプロから学ぶXHTML+CSS』(共著、マイナビ)など。
2017年5月、企画・構成から監修、執筆まで総合的に関わった書籍『ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック 3 Webディレクション 第3版』(ワークスコーポレーション)が発売。

いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門 (Design&IDEA)

  • 「はじめてWEB」でホームページをはじめよう!
  • Jimdoリメイク | プロがあなたのホームページを50,000円(税抜)でリニューアル!
  • 問い合わせ件数をアップさせるなら!「通話料無料・わかりやすい番号」のフリーコール
  • 文具、通信、オフィスのことなら何でもお任せ!まとめてオフィス

ホームページを作るのがはじめてのかたはまずこちらをご覧ください

コラム週間アクセスランキング[期間:2017/9/17~2017/9/23]

おすすめコンテンツ

はじめてWEBおすすめ本

創業・経営のお役立ち情報

  • ソウギョウノート

    飲食・小売・サービス業の開業スケジュールから、融資申込に必要な書類までをカンタン作成

  • 経理通信

    経営者と経理ご担当者必見!中小企業・小規模事業者のための経理サポートサイト

  • まとめてオフィス

    文具、通信、オフィスのことなら何でもお任せ

  • フリーコールS

    問い合わせ件数をアップさせるなら!「通話料無料・わかりやすい番号」のフリーコール

  • auオフィスナンバー

    事務所開設するなら固定電話番号で信頼アップ
    今ならキャンペーン実施中!