スマートフォンサイトを表示する

  1. TOP
  2. 写真撮影実践講座 : 第2回 じゃこ山椒と昆布の佃煮

エキスパートコラム

写真撮影実践講座(全6回)

第2回:じゃこ山椒と昆布の佃煮

執筆:鍋坂 樹伸(コマーシャルフォト サン・スタジオ)

2013年9月18日更新

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

閲覧数13,648views

このコラムをPDF形式でダウンロードする

「写真撮影実践」では、実際の商品を撮影し、ライティングやレイアウト、周辺のコーディネートに関するポイントを解説します。第2回は、日本伝統の味である「じゃこ山椒」と「昆布の佃煮」の撮影です(商品提供:しののめ寺町)。

派手にならず、地味になりすぎず

和食は洋食や中華とは違い、あまり派手な色味ではありません。商品を脇役にしないよう、背景の色や柄を考えることが必要です。

食品の撮影全般として、背景や器の色は食欲が湧く「暖色系」がよいとされていますが、例外として「藍色」や「緑系」のものを使って撮影することもあります。

荷姿、梱包状態の商品を立ててみる

第1回:牛肉スライス500g」では、商品の梱包状態を撮影する場合、被写体とカメラを平行に構えることがポイントと解説しました。

今回は少し角度を付けて撮影。商品が入っている袋と、化粧箱を見えないところで両面テープで止め、下にずり落ちるのを防ぎました。商品を起こして撮影することで、立体感(厚み)が感じられる写真になります。箱の手前に皿に盛り付けた商品を並べて撮影すると、より奥行きのある写真になるでしょう。

また、前回はグレーの背景で切抜きを前提に撮影しましたが、今回は背景色を生かし角版(「バックイキ」ともいいます)撮影をしました。

真俯瞰撮影:ライトは商品向かって左上から一灯、商品右と下側にL字でレフ板をすえる

商品を起こして撮影:箱の中身がずり落ちたり、片寄らないように注意

※POINT

今回撮影した、しののめ寺町のじゃこ山椒と昆布の佃煮のセットは、箱のゆがみもなく、掛け紙や包装紙にこだわりがあり、生産者の思いが細部まで感じられる品質の高い商品でした。
季節に合わせた掛け紙や、贈り物につける「のし」のバリエーションをウェブサイトで紹介するのもよい方法です。

「説明写真」は適量で撮影する

みなさんは写真撮影時に「どのくらいの分量で商品を撮るとよいのだろう」と悩んだりしませんか。

1回の食事で1人が食べる量と考えてもあいまいですし、説明書きで補足している一袋分をそのまま撮影すると量が多すぎて、今回のちりめん山椒のような商品は粒が小さくなり一粒一粒が見えづらくなります。

商品サイズに合わせて分量を調整することが大切です。

左:山の形が美しくなるように少し低めの位置から撮影 右:少し上目から撮影

上の写真をトリミング

昆布の佃煮も同様に撮影

上の写真をトリミング

※POINT

ホームページで、女将さんが「この商品はごはんだけではなく、お酒にも合う」とお勧めしていました。そこで、色のバランスを考え、ぐい呑みと一緒に2パターンを撮影しました。

「イメージ写真」は食べるときのシチュエーションで

2つの商品から連想されるのは「ごはんの友」。ごはんとお味噌汁を一緒に撮影しました。
注意点は、あくまで商品が主役になるように、配置を考えて撮影することです。また、リアルな雰囲気を出すための箸上げ写真は、ピントを合わせる位置と背景の色や柄に注意しましょう。

箸上げの写真は、ピントを合わせる位置と背景の色や柄に注意する

上の右側の写真をトリミング

昆布の佃煮では、お茶漬けのイメージで撮影

新しい食べ方を提案する

撮影前にじゃこ山椒を見てすぐ、いろんな料理に合わせて食べてみたいと感じました。

今回は大根と水菜のサラダ、冷奴、おくら煮浸しの3種類の料理と一緒に撮影しました。このように、撮影する側の発想で新たな食べ方を試すことが、商品の魅力をいっそう引き出すことにつながる可能性があります。

ホームページに掲載するかどうかは別に、ひと手間加えた写真を撮影しておくと、お店や利用者への提案という価値が提供できるかもしれません。

大根と水菜のサラダ

冷奴

オクラの煮浸し

※POINT

食品の撮影には、あまり邪魔にならない緑色の葉っぱや薬味を飾るのが一般的です。
じゃこ山椒は、山椒の実が見た目のアクセントにもなっていることから、冷奴には木の芽(山椒の若い芽)をあしらいました。大根と水菜のサラダ、オクラは素材の緑が生きているので、飾りなしで撮影しました。

生産場所の写真を掲載する

じゃこは宮崎県と徳島県、昆布は北海道の利尻、しいたけは大分県と、豊かな自然の中で育った素材で作られているそうです。

現地での生育や収穫風景の写真を掲載することで、利用者はさらに商品に魅力を感じ、いっそう購買意欲が湧くかもしれません。

例:瀬戸内海の風景

まとめ

今回の撮影で注意した点は、次のとおりです。

  • 荷姿梱包状態は、立体感が出るように被写体を立てる(中身が崩れないように、箱の裏側など見えないところで固定する)
  • 粒が小さい商品は、盛り付ける量を少なめにして、アップで撮影することで形をはっきり見せる
  • 利用者に美味しい食べ方を提案する

また、今回は和の商品ということで、背景を日本の伝統的な色や柄にすることで、被写体の魅力をさらに引き立たせるようにしました。

特に和食は、盛り付ける器(漆塗りの器やお盆、懐紙など)、和の背景(布や和紙、雲竜紙、草花など)を使うと被写体が引き立ちます。日常生活の中で使えそうなものはないか、興味を持って見回してみることをお勧めします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
このコラムをPDF形式でダウンロードする

鍋坂樹伸(なべさか・しげのぶ)

鍋坂 樹伸(なべさか・しげのぶ)

コマーシャルフォト サン・スタジオ 所属

1975年、兵庫県姫路市生まれ。中央学院大学商学部商学科卒業。香川県高松市在住。東京都内の印刷会社営業職を経て、2003年に実家が運営する「コマーシャルフォト サン・スタジオ」入社。広告写真家として活動し、食品・洋服・人物・風景など、さまざまなジャンルの撮影に対応。
2012年より専門学校 穴吹デザインカレッジにて非常勤講師をつとめるかたわら、企業や団体が主催するセミナーでも講師をつとめる。
CSS Nite in TAKAMATSU オフィシャルフォトグラファー。

著書『Web制作と運営のための写真撮影&ディレクション教本~段取りから準備、撮影テクニック、実践ポイントまで~』(マイナビ)。

Web制作と運営のための写真撮影&ディレクション教本

  • はじめてWEB 大感謝祭!~新規加入または2年目更新をし、アンケートに答えてギフト券をもらおう!~
  • Jimdoリメイク | プロがあなたのホームページを50,000円(税抜)でリニューアル!
  • 問い合わせ件数をアップさせるなら!「通話料無料・わかりやすい番号」のフリーコール
  • 文具、通信、オフィスのことなら何でもお任せ!まとめてオフィス

ホームページを作るのがはじめてのかたはまずこちらをご覧ください

コラム週間アクセスランキング[期間:2017/4/16~2017/4/22]

おすすめコンテンツ

はじめてWEBおすすめ本

創業・経営のお役立ち情報

  • ソウギョウノート

    飲食・小売・サービス業の開業スケジュールから、融資申込に必要な書類までをカンタン作成

  • 経理通信

    経営者と経理ご担当者必見!中小企業・小規模事業者のための経理サポートサイト

  • まとめてオフィス

    文具、通信、オフィスのことなら何でもお任せ

  • フリーコールS

    問い合わせ件数をアップさせるなら!「通話料無料・わかりやすい番号」のフリーコール

  • auオフィスナンバー

    事務所開設するなら固定電話番号で信頼アップ
    今ならキャンペーン実施中!