スマートフォンサイトを表示する

  1. TOP
  2. ウェブ解析初級講座 : 第3回 来客数UPに効く!ウェブ解析によるトラフィック改善

エキスパートコラム

ウェブ解析初級講座(全6回)

第3回:来客数UPに効く!ウェブ解析によるトラフィック改善

執筆:江尻 俊章(一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)代表理事)

2013年8月28日更新

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

閲覧数9,361views

このコラムをPDF形式でダウンロードする

前回「第2回:ユーザー解析で必ず押さえたい7つのウェブ解析データ」で店舗を開店するときに来客数が重要とお伝えしました。来客数を伸ばすためには来客元、つまりどこからお客様が来ているのか知らなければ売上アップの策も打ちようがありません。お客様が訪れるのは駅から歩いてくるのか、自転車で来ているのか、チラシを見てきているのか知ることで、お店のレイアウトやどんな商品をどのように陳列するかが決まります。来客元をウェブ解析では「トラフィック」と呼びます。どのトラフィック(外部流入)がどの程度集客に貢献しているのか把握して、集客方法やウェブサイトの改善に生かしてください

トラフィックのタブをクリックして、「サマリー」を見てみましょう。

トラフィックとは

トラフィック(外部流入)とは、測定対象となっているウェブサイト外からの流入を指します。トラフィックの情報はアクセスログ内のリファラーという情報をもとに作成しています。

トラフィックは、参照元によって「ノーリファラー」「検索」「参照サイト」に大別されます。さらに「参照サイト」のURLや、「検索」を細かく見ることで、ユーザの価値観や、サイトへ訪れたきっかけを推測することが可能です。トラフィックのサマリーでは「ノーリファラー」「検索トラフィック」「参照トラフィック」となっています。ここでは「ノーリファラー」「検索」「参照サイト」で統一して説明します。

Google アナリティクスでは、もうひとつ「キャンペーン」もトラフィック照元として表示されます。
これは、広告経由でのトラフィックを指し、Googleアドワーズと連携したり、メールマガジンなどの広告を配信するときに設定すると、「キャンペーン」として分けて分析することができます。

それでは今回はトラフィック解析について、基本となる参照元の3つの要素「ノーリファラー」「検索」「参照サイト」を中心に解説します。トラフィックタブにある「参照元」をクリックしてください。

ノーリファラー

ノーリファラーとはリファラーがない(ノー)流入のことです。「リファラーなし」「参照元なし」「お気に入りからの流入」などと呼ばれることもあります。 何らかの理由で、リファラー情報が取れないケースです。メールソフトで見たメールからサイトを見た場合 や、ブラウザのお気に入り(ブックマーク)からサイトを見た場合、アドレスを直接打ち込んだ場合など、 さまざまなケースでリファラー情報が取れなくなります。
ノーリファラーが増えるケースとして、例えばメールマガジンからの流入が増えると、ノーリファラー からの流入が増える傾向にあります。

ノーリファラーの課題発見

ノーリファラーでは参照元が分かりませんが、増減のタイミングで施策との関連を知ることができます。メルマガを発行した日にノーリファラーが増えていれば、そのメルマガは集客に貢献した(メルマガを見て、ウェブサイトまで訪問した)ことが分かりますし、特に増減がなければメルマガを発行しても読んでいる人が少ないかもしれないことが分かります。

また、ノーリファラーからのアクセスの比率が高い場合、検索エンジン経由、参照サイトからのアクセスの比率が低いとも言えます。言い換えると、新規ユーザが訪れることが多い経路からのアクセスは少ないということになります。それは、傾向として検索エンジンのプロモーション強化が必要であることを示しています。つまり、集客施策が不足しているため検索エンジンやそれ以外の参照元サイト(ブログなど)からの流入が少ないということが言えるのです。

ノーリファラーでのアクセスの場合、さまざまな可能性、あらゆるケースを想定した仮説立てをすることが大切なのです。

検索

検索とは、グーグルやヤフーなどの検索エンジン経由での流入のことです。検索の際に使用された文字列を検索キーワードと言います。ウェブ解析士では「検索フレーズ」と言いますが、ほぼ同義なので「検索キーワード」として説明します。

検索キーワード

インターネットで情報を探す際は、検索エンジンで、欲しい情報に関連する言葉を入力します。つまり、検索キーワードは、ユーザの興味・関心・意志が言葉で表現されたものなのです。

また、検索キーワードは、検索に使用された文字列そのものを指します。このため複数の言葉が入力された場合も、それらを含めた1つのキーワードとみなされます。

「アクセス解析 レポート」「アクセス解析 ツール」「アクセス解析ツール」というパターンで検索がおこなわれた場合、検索キーワードは「アクセス解析 レポート」「アクセス解析 ツール」「アクセス解析ツール」の3パターンとなります。

検索の課題発見

「オーガニック検索」とは検索エンジンの検索窓に検索ワードを入力し、検索した後表示される広告ではない検索結果部分のことを指します。「自然検索」「オーガニックサーチ」とも言います。一方で「有料検索」とはGoogle アドワーズなどを使い検索エンジンで検索した際に表示するよう費用を払って広告を出向したときの結果を指し、「リスティング広告」とも呼ばれます。

オーガニック検索で自社のサイト(担当しているサイト)を上位に表示させることができれば、ユーザの目に留まりやすくなり、多くの流入数を獲得することができます。

オーガニック検索での流入を増やす施策を、SEO(Search Engine Optimization)対策といいます。単にSEO(エス・イー・オー)とも言います。検索エンジンで上位に上げるには、検索エンジンのロジックに合った対策を施す必要がありますが、検索エンジンの表示順位を決めるロジックは明らかではないケースが多く、試行錯誤が必要です。また、対策を行っても、その結果を順位に反映させるかどうかは検索エンジンが決めるため、後述のリスティング広告と比べると不確かである点は注意すべきです。

有料検索はキーワードごとに入札することで広告を出稿できます。多くの場合、キーワードをクリックしたときの単価、クリック単価で入札します。有料検索でもオーガニック検索同様検索結果で上位に上がった方がクリックされやすい傾向にあります。有料検索で上位に表示するためには、入札単価と品質が重要となります。

まず入札単価が高い広告主ほど上位に表示されます。同じキーワードに対してAさんが1クリックあたり50円、Bさんが1クリックあたり100円で入札した場合、同じ品質であればBさんの広告が表示されることになります。

次に品質が高い広告主ほど上位に表示されます。品質は、広告のクリック率や入札キーワードと広告文の関連性、クリックした先のページとキーワードの関連などから算出されますが、このロジックは明らかになっていません。一般的にはクリック率が重要と言われています。

有料検索はオーガニック検索に比べ、単価や品質をあげることで比較的短期間で改善できます。反面、クリックされるたびにコストがかかる点は注意が必要です。

なお、最近Google アナリティクスではオーガニック検索で(not provided)と表示されるケースが増えています。これは、最近グーグルの検索エンジンがグーグルアカウントでログインしたユーザのオーガニック検索結果を残さない仕様になったためです。つまり、Google アナリティクスのオーガニック検索で表示されている検索キーワードはログインしていないユーザのみの検索結果であることは注意しておきましょう。

参照サイト

参照サイトとは、検索エンジン、ノーリファラー以外のトラフィックのことです。「参照元」「検索エンジン以外の参照元」と呼ばれることもあります。リファラーが判別していて、かつ検索エンジンではないトラフィックが参照サイトとなります。ヤフーやグーグルも含まれていますが、これらはウェブメールなど検索エンジンではないトラフィックを参照サイトにしています。

参照サイトの課題発見

参照サイトには2つ活用方法があります。
第一に、参照サイトを把握することで、解析対象のサイトで実施しているリンクが効果的に集客できているか知ることができきます。

第二に、サイト運営者側が把握できていない情報を知ることができます。全く知らないサイトからリンクされている場合、どのようなウェブサイトで、どんなテーマでリンクされているか確認してください。ソーシャルメディアでどう紹介されているのか確認し、お客さまの評価しているポイントや問題点を知りましょう。プロモーション施策上の現状の課題、改善施策を発見したり、新しいプロモーション先の開拓、自社サービスの紹介記事などに活用できます。参照サイトは内容を見ることが重要です。改善すべき課題をたくさん見出すことができる点が参照サイトを分析する大きな長所です。

トラフィック改善では「参照元」と「コンテンツ」の視点を持つ

次に、それぞれのデータをどう読み解けばいいのでしょうか?トラフィック解析を見ると訪問数、訪問別ページビュー数、平均滞在時間などのデータが表示されます。その際、まず直帰率を確認してください。

直帰率の高い検索キーワードや参照サイトはせっかくお客さまを集めてきても、ウェブサイトにあまり関心をもたれていないと言えます。直帰率をチェックして、気になるトラフィックがあった場合、2つの視点で改善してください。

1つ目が参照元の改善です。例えば有料検索を実施していて、直帰率が高いキーワードがあれば、それはせっかく広告費用をかけてもウェブサイトに関心をもってもらえない、損なキーワードかもしれません。その場合は入札単価を下げたり、別なキーワードに変更することを検討してください。

2つ目がコンテンツの改善です。検索キーワードや参照サイトの内容に対してウェブサイトの内容が合っていないのであれば、ウェブサイトの内容を検索キーワードや参照サイトに合わせることもできます。参照元の検索キーワードや参照サイトに問題がない場合は、ウェブサイトの改善、とくに最初に閲覧するページ(ランディングページ)の改善を検討してください。

なお、上記ポイントを見る際には合わせて訪問数も確認してください。直帰率が高いトラフィックでも訪問数が低いようであれば、改善してもトラフィック増加は大きくありません。だから訪問数が多いトラフィックを重点的に改善しましょう。たとえば直帰率100%で訪問数10の検索キーワードを改善しても、たとえ直帰率0%になっても訪問数は10しか増えません。それよりも、直帰率80%で訪問数1,000の検索キーワードの改善をした方がたった10%の改善でも訪問数は100も増えます。初級ウェブ解析士では「率」と「数」を見ることを学びます。売上アップにつなげるために両方を見るよう心がけてください。

両方をバランス良く見るために、Google アナリティクスでは「加重」での並び替えもありますが、それは次回のコンテンツの分析で解説します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
このコラムをPDF形式でダウンロードする

江尻 俊章(えじり・としあき)

江尻 俊章(えじり・としあき)

一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)代表理事
株式会社環 代表取締役
http://www.web-mining.jp/
http://www.kan.co.jp/

1973年福島県いわき市生まれ。東京在住。
2000年に株式会社 環を設立。アクセス解析ツール「アクセス刑事(デカ)」「シビラ」を開発。2010年に過去のノウハウを生かした「ウェブ解析士」の教育と認定資格を開始。2012年より「ウェブ解析士協会(WACA)」を設立、約3,800名(2013年3月現在)のウェブ解析士を輩出している。

主な著書に『繁盛するWebの秘訣「ウェブ解析入門」 Web担当者が知っておくべきKPIの活用と実践』(技術評論社)、『稼ぐホームページ損なホームページ―アクセス解析で一発判明!』(アスキー)。

「WACA ウェブ解析士認定講座」初級・上級・マスター3つの資格を用意

一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA) ウェブ解析士認定講座

  • はじめてWEB 大感謝祭!~新規加入または2年目更新をし、アンケートに答えてギフト券をもらおう!~
  • Jimdoリメイク | プロがあなたのホームページを50,000円(税抜)でリニューアル!
  • 問い合わせ件数をアップさせるなら!「通話料無料・わかりやすい番号」のフリーコール
  • 文具、通信、オフィスのことなら何でもお任せ!まとめてオフィス

ホームページを作るのがはじめてのかたはまずこちらをご覧ください

コラム週間アクセスランキング[期間:2017/4/16~2017/4/22]

おすすめコンテンツ

はじめてWEBおすすめ本

創業・経営のお役立ち情報

  • ソウギョウノート

    飲食・小売・サービス業の開業スケジュールから、融資申込に必要な書類までをカンタン作成

  • 経理通信

    経営者と経理ご担当者必見!中小企業・小規模事業者のための経理サポートサイト

  • まとめてオフィス

    文具、通信、オフィスのことなら何でもお任せ

  • フリーコールS

    問い合わせ件数をアップさせるなら!「通話料無料・わかりやすい番号」のフリーコール

  • auオフィスナンバー

    事務所開設するなら固定電話番号で信頼アップ
    今ならキャンペーン実施中!