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ECサイトあれこれ

「いまだから話せる、繁盛ショップの大失敗」 リグナ

2012年7月25日更新

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今回は、「リグナ」というデザイナーズ家具を扱うネットショップの経営者、小澤 良介(おざわりょうすけ)さんにお話を伺います。

小澤さんが経営するネットショップを、ご紹介いただけますか

ショップ名は「リグナ(RIGNA)」といいます。

世界中の上質な家具インテリアをセレクト販売する、日本最大級のデザイナーズ家具百貨店です。「より多くの皆様に、手頃な価格で、センス良き素晴らしい家具を使っていただきたい」そんな想いの家具好きが運営しているショップがリグナです。

取引先の家具メーカーが一社も無いところからスタートしましたが、おかげさまで今では、200ブランド以上、4,500 商品以上を取り扱うショップになりました。ECサイトは月間200万PVになりました。当初はインターネット上 のみのショップでしたが、今ではショールームもあります。

EC事業を開始した直後の様子をお聞かせいただけますか

2003年に明治大学を卒業して、共同経営というかたちで六本木にバーをオープンしました。でも、家具が好きだったので、「やっぱり好きなことに集中しよう!」って、家具屋をやることにしたんです。

業界知識はゼロ、たいした資金もない状況での事業スタートでした。店舗もなく、在庫も当然持つことができなかったので、ECをするしか選択肢はありませんでした。

手持ちの資金50万円で慶応の学生にサイト制作を頼んだのですが、商品ページを1ページずつデザインして、1ページずつHTMLでコーディングしてもらったのです。掲載商品は最初約100商品でしたので、100ページ以上のコーディングをしてもらいました。家具ECのリグナは、2004年の12月にオープンしました。

数多くのメディアに出ていますが、どんな工夫をされたのですか?

はい、広告費を節約しようと、できることには何でもチャレンジしました。たとえば、家具屋を始めたら業界新聞「ホームリビング」の営業が来たんです。「購読して下さい!」って。そこで、購読を始めたんですが、そこからその営業さんと仲良くなりまして。「よかったら小澤さん、新聞でコラム書いてくれませんか?」って。それまでインターネット事業者でその新聞に記事を書いている人は1人もいなかったので、「しめた」と。そこから業界内での知名度が徐々に上がってきました。今ではメーカーさんから取り扱ってほしいとアプローチがくる事がしばしばあります。

あと、街で起きている面白そうなことを探しては、ブログに書いていました。仕事の事はほんの1割に満たない程度(笑)。そうすると、いつのまにか「家具_社長」って検索したときに僕のブログがトップに出てくるようになってたんです。今では仲良くさせて頂いている雑誌「モノクロ」からの最初の取材依頼はブログがキッカケでした。

雑誌「MONOQLO 5月号」に弊社代表小澤が取材を受けました

フジテレビの月9ドラマ「月の恋人」の監修も、ドラマのディレクターが当社のサイトを見つけて、インタビューに来たいと申し入れがあったことがキッカケです。最初は何事かと思ったんですが、もちろん、「協力させて頂きます!」と答えました。話しているうちに、ドラマ撮影用の家具を貸してくれってことになり、監修をしてくれとなり、、、貸し出し提供した家具も、スゴイ数だったのですが、何とか頑張ってやりきりました。この時、多くの家具メーカーとのご縁がもてました。

では、創業以降は順調に事業が拡大したのですね?

いえいえ、とんでもないです。一緒に仕事をしていた仲間が突然辞めてしまったことがありました。創業直後のことです。

当時は3人で仕事をしていました。35才のインテリアコーディネーターと、37才の一級建築士と。僕はずっと年下でしたし、経営者として未熟だったのだと思います。まずは1人が突然辞めるという事になったんです。そして最後の1人も突然会社に来なくなり、連絡すら取れなくなって、途方に暮れました。

レンタルオフィスから普通のオフィスに引っ越そうとしていた矢先でしたし、ECサイトの通常業務もあったのに、すべてを1人でしなければならなくなったんです。急いでサイト運営のアルバイトを雇ってもすぐに辞めてしまって、引っ越しから受注処理から、目の前の膨大な業務を、本当に自分1人でやらざるを得なくなりました。

とにかく大変でした。ちょっと上手くいきそうな気配に、有頂天だったのかもしれません。この出来事はけっして忘れないようにしています。

その後、どうされたのですか?

新たに採用しても同じ事が起こるのではと恐ろしくなって、先輩経営者の方々に相談したり、経営の本を読みあさったりしました。そこで気づいたんです。ビジョンというか、家具への想いが共有できて無いんだ!って。

よくよく考えてみると、インテリアデザイナーだったり一級建築士だったり、自分に足りないノウハウを補おうって、自分都合の雇用ですよね。

それからの採用面接では、僕が応募者を面接するんじゃなくて、僕がビジョンや想いを逆プレゼンして、相手が僕を面接するんだという気持ちで挑みました。

それまでの“雇っている”という感覚が、“働いていただく”という感覚に変わりました。そして結果的に、経験ではなく「家具が好き!」「インテリアが好き!」という人材を採用するようになっていました。

これからECを始めるひとに向けてメッセージをいただけますか。

EC事業であっても、仕事をする仲間とビジョンや想いを共有し、同じ方向を向き続けられることがもっとも重要だと思います。“採用”と“社内コミュニケーション”は、社長にとって最も大切な業務です。

私からのメッセージは、

  • 採用面接では想いやビジョンを伝え、どう感じるかを聞きましょう。
  • 応募者の経験やスキルよりも、商品が好きか?を重視しましょう。
  • メンバーとのコミュニケーションに、時間をかけましょう。

です。

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加藤 敏明
株式会社 リグナ 店舗運営責任者

加藤 敏明

株式会社 リグナ 店舗運営責任者

【経歴】

1978 年愛知県生まれ。2003年明治大学卒業後、共同経営者として六本木にバーをオープン。翌月にはインテリア内装を主としたリックアンドブレインズ創業。2004年アビリタ株式会社へと社名・組織変更し、同年12月にはデザイナーズ家具ECサイト「リグナ」、2010年には国産家具ショップ「ガラン」をオープン。2010年、主役が家具屋の社長を演じるフジテレビ月9ドラマ「月の恋人」の監修を手がける。

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