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エキスパートコラム

益子貴寛の「これ読も10(テン)」

2018年9月号

執筆:益子 貴寛(株式会社まぼろし)

2018年9月25日更新

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この連載では、個人や中小企業でホームページ制作や運用を担当している人、店舗などを運営しながらホームページづくりに関わっている人に役立つ記事を10個、解説つきで取り上げます。

1. Twitterのツイートを分析して、どういうツイートがRTされやすいのか分析してみた(Qiita)

ましこ

今月のイチオシ記事。

Twitterを活用する上で、リツイートされやすい投稿のコツを、データアナリストの視点から実証的にまとめた記事です。

結論は次のとおり。

  • 文字数が多い
  • URLが存在する
  • 断定口調(「です」「ます」などでの言い切り)
  • おすすめという言葉が入っている
  • 箇条書き(まとめ的な表現)

効果のある投稿のトーン&マナーを考える際のたたき台として、参考になるでしょう。

2. 中小企業のEコマースがこれから生き残る方法【no.1664】(ECMJ)

ましこ

ECの市場規模が堅調に拡大しているとはいえ、運送コストの上昇や大手との競争激化など、インターネットショップは厳しい環境に置かれています。

このような中、ショップが生き残るには次の3つが大切と筆者は説きます。

  1. モールへの出店をやめる
  2. 対象のお客さまを変える
  3. 付加価値で利益率を上げる

1については、完全に出店をやめなくても、人気商品や利益率の高い商品のみを出品する方法もあるでしょう。2は、たとえばギフト需要やB2B需要に対応し、注文単価を上げることで、送料や固定費をきちんとカバーできるようにすることです。

最後の3は、いわば王道の方法であり、「言うは易く行うは難し」ですが、マーチャンダイジング(商品企画や品揃え)以外にも、チャットボックスの設置、Twitterでのアクティブサポートなど、コミュニケーションの改善によってショップ全体の付加価値を高める方法も考えたいところです。

3. ペルソナが失敗する理由(U-Site)

ましこ

なかなか刺激的なタイトルですが、ペルソナを作る際に押さえておくべきポイントがよくまとまっています。

記事にあるとおり、大手銀行のウェブサイトで一般的な顧客のペルソナを作るのか、それとも特定のサービスのペルソナを作るのかで、当然、中身が変わってきます。そもそもペルソナを作る目的が異なり、前者は新規顧客の獲得、後者は既存顧客のUX(ユーザー体験)の改善です。

これまでの経験上、ペルソナには何はなくても「課題」を設定することが大切です。なぜそのサイトやサービスに興味を持ち、どのような課題を解決したいのかを端的に表現することが、その後、カスタマージャーニーやコンテンツを考える際に役立ちます。

4. Instagramが保護者のためのガイド日本語版を本日発表(Yahoo!ニュース)

ましこ

いまや学生にも浸透しているInstagram。先日、公式情報として「保護者のためのInstagramガイド」が公表されました(ヘルプセンターの「保護者のためのヒント」で、「保護者のためのInstagramガイドをダウンロード」をクリックし、日本語を選択)。

保護者自身が知っておきたいルールや機能だけでなく、子どもと一緒に確認しておきたい注意点やトラブルシューティングをカバーしているのが特徴的。たとえば、次のような内容です。

  • 24時間で投稿が消える「Instagramストーリーズ」の推奨
  • アカウントの非公開設定の推奨
  • 嫌がらせを受けたときの対策(ブロック機能や不適切な投稿の報告)

また、「本アカ」と「サブアカ・裏アカ」の使い分けなど、複数のアカウントを持っている子どもがいること、それは必ずしも悪いことではなく、自己表現の一部であることなど、親にとって理解がむずかしい点もわかりやすく解説しています。

全体として、親と子をなるべく近づけるように配慮して書かれているところが、とてもよい印象です。

5. ITエンジニアが知っておきたい、軽減税率制度(のイヤなところ)(give IT a try)

ましこ

2019年10月1日から消費税が10%に変わり、軽減税率制度が導入されます。これまでの国会での議論や報道などから、かなり複雑な制度かと思いきや、

  • 酒類・外食を除く飲食料品
  • 週2回以上発行される新聞(定期購読契約に基づくもの)

2品目のみが8%に据え置かれるだけで、ほかは10%(標準税率)となります。

ただし、記事に書かれているとおり、飲食物を取り扱う小売店や飲食店は、同じ商品でもテイクアウトかイートインかで価格表示を変える必要があったり(同一価格も可)、それに対応したレジやPOSシステムへの変更、従業員の教育、利用者への周知など、ハードとソフトの両面でさまざまな準備が必要です。

小売店や飲食店のホームページ制作に関わる人は、継続的な状況把握に努めましょう。

6. マーケターが陥りやすい「ブランドポジショニングの罠」「態度変容の幻想」(AdverTimes)

ましこ

少しむずかしい内容ですが、たとえば「ポジショニングが強すぎるあまり、顧客にとってはその点においてしか思い出されることのないブランドになってしまうのであれば、限られた購買機会しかないということになります」という指摘に、うなずく人も多いはず。

記事にあるとおり、「マクドナルド」はハンバーガーを食べられる店というだけでなく、朝から夜までやっている店、コーヒーが飲める店、数名で気軽におしゃべりができる店という多面的な魅力を備え、多様な購買機会を生み出しています。

また、広告についても、そのブランドを好きになったり、関心を持つようになったりする「態度変容」を生み出すのは容易ではなく、あくまで購買可能性の高い顧客の「記憶に残る」ことで売上に貢献するケースがほとんどとのこと。

この意見については、ホームページやSNS活用なども含めて、優れた広告(クリエイティブ)であれば「態度変容」を起こせる(また、多くの広告が実際に起こしてきた)ので、そのまま受け入れるわけにはいきませんが、ひとつの辛辣な意見として胸にとめておきたいところです。

7. コールセンターの退職予備軍をAIで予測し、半年で離職者を半分にできた理由(ITmedia エンタープライズ)

ましこ

AI(人工知能)の活用に関しては悲観論も含めてさまざまな意見がある中、ポジティブな事例を紹介します。

あるコールセンターの運営責任者から「3カ月後に辞めてしまうであろう、オペレーターを予測してもらいたい」という依頼を受けた北出さんが、さまざまな工夫をしながら、半年で離職者を半分にしていく軌跡が描かれています。

実際に3か月後に辞める人を予測できたとして、現場でどのような対策がとれるでしょうか。この事例では、「退職率の予測値が高い50人以上のオペレーターに対して、毎月スーパーバイザーが面談し、退職の意向有無を確認しながら、退職理由につながる要因が発生していないかをケアする予防施策を自主的に始めた」ことで、半年で離職者を半分にできたそうです。

AIのプロジェクトがどのように進み、どのように困難を乗り越えるのかに興味のある人は必読の記事です。

8. 約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡(ASCII.jp)

ましこ

去る9月6日の未明、北海道南部を最大震度7の地震が襲いました。道内の発電所がすべて停止し、全道全戸が停電するブラックアウト状態になったことをご存知の方も多いでしょう。

震災の最中、札幌市の中心部から北に約15kmほどの位置にある、さくらインターネットの石狩データセンターは、9月8日の電力復旧までの約60時間を非常用電源設備、備蓄重油、燃料の追加手配で乗り切ったそうです。ちなみに、石狩データセンターは、東京ドーム1個分の広大な敷地を擁する全国最大規模のデータセンターです。

記事の副題「北の大地でさくらが成し遂げた圧巻のミッションインポッシブル」というコピーも秀逸。そして何よりも、インフラエンジニアの不断の努力に感謝です。

9. 銀行が「LINEペイ」に到底勝てない根本理由(東洋経済オンライン)

ましこ

ここ数年、多くの店舗が電子マネーでの支払いに対応するなど、私たちの生活がだいぶキャッシュレスになってきた印象です。

これには、2020年の東京オリンピックに向けた外国人観光客への対応強化や、政府がキャッシュレス決済を2025年までに4割に高めるという目標を掲げていることが影響しています。

電子マネーのチャージ可能金額が大幅に上がったり、LINE Pay、楽天Pay、Amazon Pay、Apple Payなどの決済サービスが電子マネーと連携したりすれば、銀行は不要とはいかないまでも、預けておく金額や足を運ぶ機会は大幅に減るはず

インターネットビジネスを考える上で、このようなフィンテック(金融テクノロジー)の変化にキャッチアップすることが大切な時代です。

10. 経営者の孤独/クラシコム・青木耕平「正気でいながら狂うこと。 信用せずに信頼すること」(小さな声を届けるウェブマガジン「BAMP」)

ましこ

最後に、読みごたえのある記事を。

ECサイトのあり方を変えた「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムの代表、青木耕平さんのインタビューです。青木さんの会話や発言はいろんなところで見聞きしてきましたが、この記事では青木さんの内面にいっそう迫っており、クラシコムの企業文化の本質が垣間見えます。

たとえば、「儲かってもブランド価値が下がらないっていうのがとても重要なわけです。じゃあどうすればいいのかと言うと、常に『狂っている』って思われる必要があるんですよね。『こんなこと、どうやって収支を合わせているんだろう?』って思われつつも、裏側を見ればちゃんと収支が合っている。そういう状態が望ましいわけです」という発言に、大きくうなずきました。

ぜひ、一読してみてください。

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益子 貴寛(ましこ・たかひろ)

益子 貴寛(ましこ・たかひろ)

株式会社まぼろし 取締役CMO
https://maboroshi.biz/

1975年、栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学大学院商学研究科修了。
Webサイトのコンサルティング、企画・設計、制作業務、教育、執筆活動に従事。社団法人 全日本能率連盟登録資格「Web検定」プロジェクトメンバー。元・金沢工業大学大学院 工学研究科(東京・虎ノ門大学院) 知的創造システム専攻 客員教授。

主な著書に『Web標準の教科書』(秀和システム)、『伝わるWeb文章デザイン100の鉄則』(同)、『現場のプロから学ぶXHTML+CSS』(共著、マイナビ)など。
2017年5月、企画・構成から監修、執筆まで総合的に関わった書籍『ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック 3 Webディレクション 第3版』(ワークスコーポレーション)が発売。

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