エキスパートコラム
ホームページに集客するためのマーケティング(全4回)
第1回:ホームページにおけるマーケティング
執筆:山本 良子(株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ)
2014年1月8日更新
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このコラムでは、「ホームページに集客するためのマーケティング」をテーマに連載していきます。
ホームページを一生懸命つくったのに効果がなかったという話をよく耳にします。いっぱいお金を支払って制作会社に頼んだのに…自分で勉強して完成させたのに…お問い合わせが1件もこなかった。そんな残念な思いをした経験はありませんか?
そこで重要になってくるのがマーケティングです。第1回目はホームページにおけるマーケティングとは何なのか、なぜ必要なのかをお伝えしていきます。
ホームページにおけるマーケティングとは?
マーケティングとは、事業を成功させるためのすべての活動を指します。
酒屋さんだったらお酒が売れることかもしれないですし、英会話教室だったら生徒が増えることかもしれません。それぞれ形は違いますが、求められるサービスや商品をつくり、その情報を欲している人に伝え、満足を得ることができて初めて事業が成功したといえます。そしてこの活動がすべてマーケティングとなるのです。
ホームページを活用したマーケティングは、一般的に「Webマーケティング」と呼ばれています。
Webマーケティングは横文字で語られることが多く、難しいイメージをもたれている方も多いかもしれませんが、マーケティングの本質(事業を成功させるためのすべての活動)を理解して取り組めば、さほど難しいものではありません。
Webマーケティングにおいて「情報を求めている人をホームページに誘導し情報を見てもらう」というポイントが最も重要です。お客さんに情報を伝えるには、ホームページに訪れてもらう必要があります。ただ、待っているだけでは人はきてくれません。
ホームページに人がこないのは道しるべがないから
突然ですが、私には一軒だけ行きつけのお店があります。そこに通う理由は料理がおいしいとか居心地がいいなどいろいろとありますが、きっかけは家から近いということでした。
私の家から遠く訪れたことがない土地であれば、どんなに料理がおいしく居心地がよくても、その存在を知ることはなく、当然ながら訪問することはなかったでしょう。
ホームページにも同じことが言えます。
いくら目的があっても、知り得なければホームページに訪れることができません。
ホームページを作成するにあたって、まず考えるべきことは、求められる情報をホームページに掲載するということですが、その上でホームページにたどりつくための道しるべが必要になるのです。このことがWebマーケティングにおいて重要なポイント「情報を求めている人をホームページに誘導し情報を見てもらう」ということなのです。
具体的に例をあげて考えてみましょう。
あなたは、新潟県にある神堂酒造のオーナーです。店舗での販売に加えて、ホームページで日本酒を販売し始めました。ある人が「新潟で飲んだ日本酒がおいしかったので、また飲みたい!」と考えてインターネットで新潟+日本酒で検索してみたとします。しかし、どれだけ検索しても、あなたがつくった神堂酒造のホームページは表示されませんでした。
残念ですね。このように情報を求めている人がいるのに、たどり着くことができなかったというケースは数多くあります。
しかし、Webマーケティグを理解することで問題は解決できそうです!
例えば、あなたが神堂酒造の「リスティング広告」を出すとします。
リスティングとは、グーグルやヤフーなどの検索エンジンでお金を出して上位や右サイドにある広告枠を買うことです。そうすると、新潟+日本酒で検索したときに上位表示が可能になります。
これによって、さきほどの日本酒を求めていた人は、神堂酒造のホームページにたどりつく可能性が格段にあがるのです。
実際は、キーワードや表示頻度によって金額が変わってくるので費用対効果を見ながらという話になりますが、お客様にみつけてもらえる機会は格段に増えるのです。これが道しるべをつくる作業になります。
以下は、リスティング広告を出した場合の検索エンジンでの表示例です。
その他にも以下のような手法が存在します。
- バナー広告
- ソーシャルメディアマーケティング
- インバウントマーケティング
- SEO など…
有料のものだけではなく、無料で取り組める手法もたくさんあります。
まとめ
ホームページは存在しているだけでは、十分に役割を果たせていません。
いろいろな方法をつかって、ホームページの存在を知ってもらうために道しるべをつくり、情報を求めている人がたどり着きやすい環境をつくりましょう。
次回は、道しるべをつくる具体的な方法について説明します。