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エキスパートコラム

ソーシャルメディアビジネス活用講座(全12回)

第4回:フェイスブックページで成果をあげるために必要な、たった3つのこと

執筆:大月 茂樹(ニイハチヨンサン)

2013年7月3日更新

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「ソーシャルメディアビジネス活用講座」では、ソーシャルメディアをビジネスに活用するための心得、ソーシャルメディアを使った集客手法やコミュニケーションなどについて解説していきます。
第4回のテーマは、「フェイスブックページで成果をあげるために必要な、たった3つのこと」です。

にわかテクニックだけでは成果はあがらない

フェイスブックで自分の投稿へたくさんの「いいね!」やコメントがついたり、ツイッターでツイートがたくさんリツイートされたりするとうれしいものです。一個人として利用するならば、ソーシャルメディアを日記のように使ったり、独り言をつぶやいたりするのもアリですが、企業や店舗としてソーシャルメディアをビジネス活用するのであれば、商品やサービスの認知向上やブランディング、問い合わせや購入、集客といった成果に結びつけたいものです。

昨年2012年は特にフェイスブックがブームとなったこともあり、雨後のタケノコのように企業のフェイスブックページが増えましたが、多くはその効果を感じられることなく、成果もあがらない…ということなのでしょう、開店休業状態なものが多いのが現状です。実際に、フェイスブックページの「いいね!」が増えない、投稿へのリアクションが少ないなど、お困りの方が多いようです。

なぜ、そのようなことになってしまうのでしょうか。

「投稿時には写真をつけて目立つように!」、「季節感のある投稿を!」、「投稿の曜日や時刻など、タイミングを考えて!」など、フェイスブックで「いいね!」やコメントを得やすい効果的な投稿の方法がさまざま紹介されていますが、それらは「にわかテクニック」でしかなく、それらを実践したところで本質的な問題解決には至りません。

本当に成果をあげたいのであればそうしたテクニックを実践する前に、今回お話する3つのことがキチンとできているかを今一度見直してください。

1. 獲得すべきファンを獲得する

フェイスブックページを作成したのち、まず最初にやるべきことはファン集めです。しかし、ユーザーにとにかく「いいね!」を押してもらえば良いというものではありません。いくらフェイスブックページの「いいね!」数を稼いでも、あなたの企業や店舗、商品やサービスに興味がないユーザーの「いいね!」なのであれば、全く意味がないと言っても過言ではないでしょう。

フェイスブックページを活用して得られる成果は、「いいね!」してくれたユーザーの中に真のファンが存在してこそ得られます。なぜなら、成果へ結びつく顧客や潜在顧客は、真のファンの中にしか存在しえないからです。そうした真のファンの獲得なしに投稿への「いいね!」やコメントなどのリアクションを期待しても、残念な結果となるでしょう。「ファンはたくさんいるのにリアクションが少ない」と感じるのは、真のファンが少ないからです。

以前は、フェイスブックアプリを使ったキャンペーンや偉人の名言を引用した投稿などで「いいね!」を稼ぐ例を散見しましたが、ビジネスの対象ではないユーザーの「いいね!」を集めたところで何になるでしょうか。もし、以前にそうした施策を実施したフェイスブックページへ「いいね!」した心あたりのある方は、改めてそのページを覗いてみてください。おおよそ今では廃れてしまっているハズです。

フェイスブックページに真のファンがいてこそ交流が生まれますし、成果に結びつきます。真のファンがいてこそフェイスブックページでのリアクションを通じて、新たなファンを連れて来てくれるのです。

もし、「いいね!」の獲得を目的として、今何かしらの施策を実施されているようでしたら、それにより真のファンを獲得できるのかどうか、今一度良く考え直してください。

もちろん、作成したフェイスブックページを知ってもらうこと、初期のファン集めを目的として前回の「フェイスブックページを作ってファンと交流しよう!」でも触れたように、最初はご自身の友達にファンになってもらうのは有効でしょう。ただし、そればかりに頼っているとフェイスブックページのファンはあなたの友達ばかりで、よしみでリアクションしてくれている…のようになってしまいますので、注意してください。

2. フェイスブックページの目的を明確にする

フェイスブックページのファンと一言で言っても、その目的によってファンの定義は異なります。ここでは、圧力鍋を例に挙げて考えてみましょう。

販促目的のフェイスブックページ

  • 目的 … 圧力鍋の販促 = 買ってもらう
  • ファン … 圧力鍋の購入を検討しているユーザー、料理好きなユーザー
  • ファンが期待する役割 … そもそも、普通の鍋と何が違うのか教えて欲しい。たくさんの選択肢がある中でベストなものを購入したいので、購入の後押しをしてくれる、決め手となる情報を手に入れたい。

ユーザーサポート目的のフェイスブックページ

  • 目的 … 圧力鍋のユーザーサポート = 満足してもらい、友人・知人に薦めてもらう、また買ってもらう
  • ファン … 圧力鍋を購入し、使用しているユーザー
  • ファンが期待する役割 … 日頃のメンテナンスの方法、長持ちさせるコツを教えて欲しい。圧力鍋を使った料理のレシピ、こんなことにも使える!、こんな使い方もある!と、意外な使い方を教えて欲しい。

このように、商品が同じでも目的が異なればファンの定義も異なります。そして、そのファンがフェイスブックページへ求める役割、つまり、そのフェイスブックページへ期待する投稿内容も異なるのです。

フェイスブックページの目的が明確でないからこそ、何を投稿すべきなのかわからなくなり、投稿内容に一貫性がなくなり、ネタ切れを起こします。一方、ファンは期待している情報を得られない不満を貯めていきます。結果としてファンからのリアクションが得られず、ファンが増えることもなく、成果も出ないのです。

企業側の都合で、商品・サービスごとにフェイスブックページが作成されることが多いようですが、販促が目的なのか、ユーザーサポートが目的なのか、それとも他の目的なのか、残念ながらソコがとても曖昧なフェイスブックページが多いように思います。

成果があがらないと悩んでおられるのであれば、今一度考え直してください。目的を明確にしなければ、成果目標も設定できませんし、成果を感じることもできないですから。

3. ファンと交流する

前回もお話しましたが、フェイスブックページの活用において肝心なのは「投稿を通じてファンと交流すること」です。対話と言っても良いでしょう。

ユーザーのニュースフィードへは、そのユーザーの友達の投稿と「いいね!」をしたフェイスブックページの投稿が流れます。交流が密な友達の投稿はこぼれることなくニュースフィードへ流れ、疎遠な友達の投稿はニュースフィードへ流れにくくなりますが、それはフェイスブックページの投稿についても同様です。

つまり、投稿がニュースフィードで表示されファンの目に触れるか?さらにはリアクションしてもらえるか?、そのライバルは同業他社のフェイスブックページなどではなく、実はそのファンの友達と考えることもできるのです。

投稿のニュースフィードへの表示へは、フェイスブック独自の「エッジランク」という仕組みが適用されます。投稿が友達、もしくは、ファンのニュースフィードに表示されるか?は、

  • 親密度 … 普段、「いいね!」やコメントなどを通じて、どの程度交流しているか?
  • 重み … その投稿に「いいね!」やコメントが、どの程度ついているか?
  • 経過時間 … その投稿が、どの程度新しいか?

の3つの要素から総合的に判断されるというものです。重要なのは、やはり親密度です。普段交流がないということは関心がないと判断され、投稿が表示されにくくなります。

フェイスブックページをビジネス活用するには、投稿を通じて実際のビジネスと同様に親近感や信頼感を獲得しなければなりません。ユーザー同士が友達として交流しているニュースフィードへ、ブログのRSSフィードを利用して自動的に投稿したり、お知らせ的な情報のみを投稿したりするだけでリアクションを得られるでしょうか?親近感や信頼感を持ってもらえるでしょうか?

自明ですよね。あなたのフェイスブックページでの投稿は、ファンのニュースフィードへ流れなくなるでしょう。

フェイスブックだから、あるいは、ソーシャルメディアだからといって何も特別なことはありません。実際のビジネスと同じ、いえ、それ以上に大変です。もし、マスメディアに載せる広告と同じような感覚で取り組んでおられるのであれば、早急に考えを改めましょう。

まとめ

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • 獲得すべきファンを獲得する
  • フェイスブックページの目的を明確にする
  • ファンと交流する

今回、「投稿時には写真をつけて目立つように!」、「季節感のある投稿を!」、「投稿の曜日や時刻など、タイミングを考えて!」などのような投稿テクニックを期待されていた読者の方が多いのではないでしょうか。

しかし、そもそも今回お話した3つができていないことには、どんなにそうした投稿テクニックを使っても、ビジネスの成果をあげるのは難しいでしょう。そして実際に、多くのフェイスブックページが成果をあげられずに開店休業となってしまっているのです。

読者の方々のフェイスブックページが、今回お話した3つのポイントを押さえて成果をあげられることを期待しています。

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大月 茂樹(おおつき・しげき)

大月 茂樹(おおつき・しげき)

ニイハチヨンサン 代表
http://2843.jp/

1975年、岡山県加賀郡吉備中央町生まれ、岡山市在住。
岡山大学大学院自然科学研究科修了。地元岡山のSIerにて主に官公庁向けのシステム開発やサーバー構築へ従事。その後、Webプロダクションにてフロントエンド・バックエンド開発、Flash制作、一般企業にてインハウスでECサイト運営や各種制作業務を経て、2010年に独立。岡山を拠点にWebサイト制作・Web活用のコンサルティング、スマホアプリ開発などに携わる傍ら、それらをテーマとした講演活動も行なっている。
KDDIウェブコミュニケーションズ CPIエバンジェリスト、倉敷芸術科学大学芸術学部デザイン学科非常勤講師、中小企業庁「中小企業・小規模事業者ワンストップ総合支援事業」登録派遣専門家、岡山県商工会連合会「エキスパート・バンク」登録派遣専門家。

著書に『マルチデバイス時代のWebデザインガイドブック』(共著、ソシム)がある。

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